奈良県宇陀郡御杖村の鑑定評価

奈良県宇陀郡御杖村の不動産鑑定に精通した不動産鑑定士です。日本アプレイザルネットワーク株式会社香芝支店は公益社団法人日本不動産鑑定士協会連合会の会員であり、奈良県宇陀郡御杖村をはじめ全国の最新の取引事例、賃貸事例を収集することが可能です。
弊社は、不動産鑑定士としての専門性とネットワークをベースに、奈良県宇陀郡御杖村をはじめ全国の不動産鑑定評価を得意としております。奈良県宇陀郡御杖村の不動産定評価でご相談があれば、日本アプレイザルネットワーク株式会社香芝支店まで、お気軽にお問い合わせ頂ければ幸いです。

以下は、以前、奈良県宇陀郡御杖村の不動産鑑定評価を行ったときに地域要因の分析で記載した文章の一部です。

a.沿革
御杖村は、明治22年4月の市町村制施行により、桃俣・土屋原・菅野・神末が合併して誕生した。当村は奈良県の北東部に位置し、北は宇陀郡曽爾村、西は吉野郡東吉野村、東及び南は三重県にそれぞれ接している。村域は、東西13.7km、南北9.8km、面積79.63k㎡を有するが、可住面積の割合は11.06%であり、大半は森林が占めている。

b.人口の状態
人口、世帯数は減少傾向にあり、過疎化に歯止めがかかっていない状態が続いている。なお、平成22年の国勢調査報告による産業別の就業者割合は、第1次産業17.23%、第2次産業26.33%、第3次産業56.43%である。

御杖村の市域面積:79.63平方キロメートル
御杖村推計人口(2014年1月1日現在) 1,922人、世帯数862世帯

c.交通施設の状態
村内に鉄道は走っておらず、宇陀市の近鉄大阪線「榛原」駅及び三重県名張市の同「名張」駅が最寄り駅として利用されている。また、主要交通機関であるバス便については、奈良交通が平成13年4月1日をもって村内路線を廃止したため、その代替として村営コミュニティバス(御杖ふれあいバス)の路線敷設が行われ、「榛原」駅へは曽爾村の掛西口バス停で奈良交通バスと、「名張」駅へは敷津神末バス停(三重交通は同位置で敷津バス停)で三重交通バスとそれぞれ連絡している。

d.道路整備の状態
主要道路としては、国道368号、同369号、奈良県道31号榛原菟田野御杖線、同783号と土屋原飯高線がある。舗装率については、現在、国道及び県道は100%、村道が約60%である。なお、平成19年11月に、当村と三重県西部を結ぶ国道368号小屋・杉平バイパスが開通し、広域交流の促進及び沿道市町村の連携強化が期待されている。

e.供給処理施設の状態
当村における供給処理施設の状態としては、上下水道及び都市ガスは整備されておらず、簡易水道による供給のみが行われており、その普及率は現在約97%である。

f.商業施設の状態
各集落に小規模な小売店舗が散在するのみで、未だ商業施設が集積する商業地域を形成するには至っていない。なお、神末地区に道の駅「伊勢本街道 御杖」がある。

g.商圏及び顧客の状態
日用品の一部は、各集落内の店舗で購入し、その他は耐久消費財や高級品等を含め、名張市や宇陀市等周辺市町村の商業施設に依存している。

h.将来の動向・その他
当村の総面積の約90%を森林が占めていることから、林業は古くから当村の基幹産業であった。しかし、輸入材の増加や林業就業者の高齢化等の影響を受けて、素材供給型から高次加工流通型へと移行を図っている。農業については、稲作中心からそ菜栽培へ変わり、ほうれん草やトマトの高冷地野菜が積極的に生産され、京阪神に広く出荷されている。商工業では、既存の地元企業の活性化をはかるため、経営の近代化を推進している。また、大和と伊勢を結ぶ古道「伊勢本街道」や「三峰山」等の観光資源をPRしながら観光客の誘致にも取り組んでいる。