奈良県北葛城郡王寺町の鑑定評価
王寺町の不動産鑑定に精通した不動産鑑定士です。日本アプレイザルネットワーク株式会社香芝支店は公益社団法人日本不動産鑑定士協会連合会の会員であり、奈良県北葛城郡王寺町をはじめ全国の最新の取引事例、賃貸事例を収集することが可能です。
弊社は、不動産鑑定士としての専門性とネットワークをベースに、奈良県北葛城郡王寺町をはじめ全国の不動産鑑定評価を得意としております。奈良県北葛城郡王寺町の不動産定評価でご相談があれば、日本アプレイザルネットワーク株式会社香芝支店まで、お気軽にお問い合わせ頂ければ幸いです。
以下は、以前、奈良県北葛城郡王寺町の不動産鑑定評価を行ったときに地域要因の分析で記載した文章の一部です。
a.沿革
明治22年の町村制の施行で王寺村と藤井村が合併し王寺村となり、その後大正15年に町制が施行された。昭和32年に香芝町(当時)の大字畠田を編入し現行の王寺町となった。町域は東西4.28km、南北3.4km、面積7k㎡である。北は大和川を境に三郷町・斑鳩町、東は上牧町・河合町、南は香芝市、西は大阪府柏原市と接し、明治期以降鉄道の開通とともに交通の要衡として発展してきた。大阪圏のベッドタウンとしての側面も有する一方、1k㎡あたり民営事業所数が奈良県内では大和高田市に次ぐ第2位であるほか、第3次産業就業割合も第6位と商業性の高さが特徴である。
b.人口の状態
人口・世帯数の推移は下記の通りである。(各年5月1日時点、奈良県統計課データ)
平成26年5月1日 人口(22,678人)、世帯数(9,669戸)
c.交通施設の状態
JR関西本線(大和路線)「王寺」駅、近鉄生駒線「王寺」駅、近鉄田原本線「新王寺」駅が町の北部に、JR和歌山線「畠田」駅が町の南東部に位置している。JR関西本線「王寺」駅は当町のみならず西和地域におけるターミナル駅となっており、大阪都心部へは「天王寺」駅まで約20分程度、「大阪」駅まで約30分程度(いずれも大和路快速利用)の所要乗車時間である。その他の交通機関としてはバスが王寺駅を拠点として町内各所を運行している。
d.道路整備の状態
主要道路としては、奈良と大阪を結ぶ国道25号が町の北端部に沿って東西に通じるほか、生駒方面から国道168号が町の東部を南北に通じている。県道としては「天理王寺線」が町の北部を、中南部を「桜井田原本王寺線」が各東西に走行する。前記国道168号は、本町1丁目交差点付近を起点にした拡張工事が概ね完了しつつある。又、平成20年3月に王寺駅南側から葛下川を跨いで国道25号に接続する「王寺大橋」が完成し、平成22年3月に都市計画道路王寺・香芝線が全区間開通し、王寺駅へのアクセスが向上した。
e.供給処理施設の状態
上水道は全域に供用されているほか、下水道についても普及率は約96.47%(平成26年3月末)となっている。都市ガスについては新興住宅地においては供給されているが、残りの大半の地区においてはLPガスが主流となっている。
f.商業施設の状態
主要な商業施設は、町北部のJR王寺駅を核として展開されている。駅南側に大規模商業施設があり、各種金融機関店舗・各種行政機関施設等も建ち並んでいる。一方、駅北側地区においても王寺駅前再開発事業の完成に伴いリーベル王寺がオープンし、大手スーパー西友王寺店が入居する等ターミナルエリアを中心に商業集積の高まりを見せている。駅南側のイズミヤは平成22年2月に閉店したが後継店舗としてヤオヒコが入店した。
g.商圏及び顧客の状態
王寺駅はJR及び近鉄の各駅やバス路線が集約し、3駅の利用者数が1日約5万人のターミナル駅であり、商圏は町内に留まらず生駒郡、北葛城郡の隣接及び近接町にわたる。一方、近年、県内の各所で大手資本による大規模複合商業施設のオープンが相次ぎ、町外への顧客流出傾向が見られる。特に大型消費財等に関しては大阪方面への依存度も高い。
h.将来の動向・その他
王寺町には「美しが丘」などの大規模な新興住宅団地が見られ、平成21年夏より「ブランズガーデン 王寺スカイヒルズ」(591区画 地区計画 敷地規模165㎡以上)が販売開始された。現段階では熟成度は低いが徐々に街並みが形成されつつあり、今後の動向が注目される。
王寺駅周辺では、大阪都心部へのアクセス条件が良好であることから、ここ数年、分譲マンションの建設が目立って行われている。よって商業的熟成度を高めている駅前地域を核として、今後とも西和地域の中心的地位を維持しつつ推移していくものと予測される。